「天の岩戸開きを思わせる大変おめでたい伝統食」
窪田の「今庄つるし柿」は、福井県南条郡南越前町今庄の伝統製法で作られた大変貴重な干し柿です。
日本でも今庄地域でしか栽培を許されていない「長良(ながら)」という大変稀少な品種の渋柿を、燻液などを
使わず昔ながらの製法にこだわり、今もいろりで燻して作っている極上の自然派燻製セミドライフルーツです。
今庄つるし柿は、燻製のため表面の色は艶のない黒色に近い濃褐色ですが、ヘタを取り手で縦に裂きますと内側
から鮮やかなオレンジ色の果肉があらわれます。黒い柿の表面には白い粉が付着していることがありますが、こ
れは柿の様々な糖分が結晶化したもので、咳や喉の痛み、肺の熱などに効く生薬として用いられているものと同
じものです。
伝統製法で作ったつるし柿の艶の無い黒い表面は闇夜のようでもあり、裂くと中から陽光にも似た鮮やかなオレ
ンジ色の果肉があらわれる様は、まるで天の岩戸開きを思わせ、希望と開運を手の中に感じさせる大変おめでた
い伝統食品です。つるし柿は伝統製法でないと自然な黒みが出ませんので、おめでたさをお届けできるのも伝統
を守ってきた証です。
つるし柿の色は黒色に近いほど旨味が増し、またオレンジ色の中身との対比も鮮やかになりますが、これを実現
するためには熟練の技術が必要です。生産性を増すために簡略した製法では出せない濃い黒みが窪田の誇りで
す。
手に取りますとスコッチウイスキーのような燻香が漂い、口に含みますと上質な肉にも似た柔らかくしっかりと
した歯ごたえがあります。単純ではない甘みが楽しめる世界に唯一無二の干し柿をどうぞお楽しみください。
- ホーム
- 今庄つるし柿について
- 今庄つるし柿とは